ストラテラが切れて実感したこと
ストラテラが切れて実感したこと
頭の多動が治まっていた
何を考えている時かは忘れたが、どうしようもない程、どうでも良いことを考えている最中に急に頭が「ソワソワ」とした。
その瞬間これが「ソワソワ」するって事なんだと人生ではじめて理解できた。
産まれてからストラテラが切れたと実感するまで、おそらく僕の頭は「ソワソワ」していたのであろう。
しかし、ずっとソワソワしているなら本人にとってはそれが当たり前のことだったので
特別に「ソワソワ」しているという感覚がなかったのだ。
しかい思い返せば思考が揺らぐというか、一瞬だけ思考が迷子になる感覚は以前からあった。
これを改めて実感し言葉にすると「ソワソワする」だったのだ。
色々と考えて迷子になるのは、おそらく頭の多動が原因なのだろう。
「ソワソワ」と付随して気付いた事がある、ストラテラ服用前には
睡眠をする少し前に1つ単語や事象から思考がドンドン迷子になっていき、思考がぶっ飛んでいく。
良くも悪くも変な発想をしたり、発見をする思考実験を半分意図的にやっていたり、つまらない話を聞いている時は無意識にその状態になり話を聞けていない事も多々あった。
これも、おそらく頭の多動だと思われる。
ストラテラを服用している時は「思考実験」の回数が極端に減ったからだ。
つまらない人の話はクスリを飲んでも、つまらないし
思考実験自体はとても楽しいことだ、ネガティブになることもあるが
そこからの発見もある。
頭の多動が治まるというのは多分こういうことだった。
優先度の付け方が服用前と変わっていた
ADHDの皆さんは理解してくれると信じているが。
集中力がとてもない反面、過集中してしまうことが多かった。
1つの事をじっとするのが苦手な性格を理解し、複数の仕事を細かく分解し
Aの仕事が1から10
Bの仕事が1から15
Cの仕事が1から30
まであるとする
Aの1をやったあとに、Bの9をやってから、Aの2に戻りつつ、C全体を確認し
Aの2で調べごとがあれば合わせて全く関係のないBの6 Cを4のことも調べ
合間にTwitterを見たりと、自分の中では効率よく自分を動かす方法だった。
しかし、ハタから見たら滅茶苦茶な仕事の仕方をしているのも理解している。
やれること、作業が似ているか真逆のことをバラバラにこなし整理したつもりのまま
最終的にAもBもC も終わらせている気になっていた。
しかし、そんなやり方をすれば細かいミスに気付けないし
1つ変化があったりすると、どこの何を変更するのか理解するまでに時間もかかる
結論は理解しているし、何故その仕事をしているかも解っているが
何故そうなっているか、何がそうしているのかという過程の部分に対する理解度が大きく欠如している。
ストラテラを服用中はAの仕事が終わるまでBの仕事はしない
とまでは行かないが、だいぶマシな状況になっていたと思う
1つの仕事を通してすることにより、以前より確認作業が出来ているし
過程の部分に対する理解度も増してると思う。
仕事をある程度整理出来ると思っていたせいか、寝る前等に明日の仕事をどう順序つけてこなすかという事は一切考えていなくなった。
整理されているものを再整理する必要がないと頭が判断したのだろう。
細かい取捨選択や優先順位が変わっているのを実感できている。
仕事とは全く関係ないが、TVゲームが好きでよく遊んでいたはずが
ストラテラを服用してからゲームのヤル気がなくなっている。
代わりの時間に苦手だった掃除や整理整頓をしている
と言いたいところだが、お酒を飲み音楽を聴いてボーっとする時間が増えた
お酒の量はほぼ変わっていないと思う、割りと多めに飲む
ゲームの時間が音楽に変わったのは
優先度が変わったせいなのか、脳が疲れているのかの判断は出来ない
ゲームを全くしない時期が過去にあったのでタイミングだけな気もしている。
コンサータに変えてからゲームをやりだしたらストラテラのせいなのかもしれない。
副作用は副作用だった
なにを言ってるんだと思うが、タイトルのままである。
不快だと思えば全部クスリの副作用だ。
快適だと思えば全部クスリの作用だ。
思考実験の回数が減ったことは個人感としては副作用だと思うし
思考の迷子が不快な人にとってはよい効用だろう。
ストラテラはやっぱり効いていた
正直にいうと、ストラテラを服用中にストラテラの効果を実感したことは
思考実験以外はほぼなかったというか気付いていなかった。
ストラテラが切れてみて、改めて自分がどういう人間なのかを理解ができた。
ストラテラを飲んでいた自分が自分ではないと言うわけではないし
考え方などが記憶に残っているうちに上手く取り入れられると
より面白く生きられるかな